【レポート】Innovators’ Talk #47 大阪・関西万博から生まれるイノベーション

 今回のスピーカーは森清さん(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会理事・副事務総長 ※講義時点)でした。

 森さんは通商産業省(現経済産業省)に入られ、2002年に管理職についてからは、中東・アジア・アフリカなどの担当となったり、インターネット政策に携わったりされていましたが、その後、近畿経済産業局長として万博誘致に関わることとなりました。大阪・関西万博の開催が決まると万博協会に出向となり、万博開催に向けた準備を進めておられます。

 万博開催まで4年を切っていますが、昨年末には基本計画を策定・公開しました。これからの2年間は多くの方からアイデアを募り企画を成熟させていきたいとのことです。TEAM EXPO 2025の共創チャレンジといった公募型の企画もあり、学生はじめみなさんの企画を万博会場で実現する機会を設けているので、ぜひ「オモロイアイデア」がほしいとのことです。

 その他、まだ構想中ですが、会場でリアルに行うイベントを加工してオンラインで配信したり、完全にバーチャルでやるイベントを開催したり、「空飛ぶクルマ」を会場で飛ばしたり、現段階では技術的に可能かどうかわからないものにもチャレンジしようとしているとのことでした。またSDGsの次のコンセプトを関西から発信できればとのお話もあり、大阪大学学生はじめ全国の皆さんの参画を期待されているとのことでした。

 東京オリンピック・パラリンピック終了後は2022年のワールドマスターゲームや2025年の万博など関西で大きなイベントが開かれ関西に注目が集まる中、万博をよりよいものにしようとする森さんの情熱がよく伝わる素晴らしい講演会でした。

参加者の皆さんの感想より…

  • 大阪・関西万博について様々なことを知ることができて、とてもいい経験でした。講演が終わった後にまさかあんなに万博に夢中になっているなんて思いませんでした。すごく興味が湧いてきたので、2025年にはもちろん万博会場を訪れたいですし、できればなんらかの形で関わりを持てればいいなと思いました。大学での活動を通じて、クリエイティブな素養を身につけて社会に貢献できるようになりたいです。
  • 関西万博があることは勿論知っていましたが、あまり詳しいことは知らなかったのでこんなことが考えられているんだ!と知れて面白かったです。
  • 大阪万博の意義について立体的に理解を深めることができました。「海と空の万博」「リアルとバーチャル会場のコラボ」等、希望が広がります。コロナ禍の試練を越え、大阪~世界に発信しゆく万博への期待が広がりました。
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