【レポート】Innovators’ Salon BTC人材とエンジニアの新しいキャリアパス

こんにちは!大阪大学工学部応用理工学科4回生機械工学専攻の長澤祐一郎と申します。

僕は、先日4/25に行われた「Innovators’ Salon BTC人材とエンジニアの新しいキャリアパス」を企画しました。私がイベントを企画することは初めてのことだらけでした。

今回は、イベントに参加されていなかった方にも魅力が伝わればと思いレポートをお伝えします。また、私からのお知らせもありますので、最後まで読んでいってください!

今回のテーマについて

レポートをお伝えする前にイベントの今回のテーマ「BTC人材」について説明しておきたいと思います。

BTC人材とは「ビジネス×テクノロジー×デザイン」の領域にリテラシーがある人材のことを言います。これからの社会、起業やイノベーションを起こす上で非常に重要になってくると考えられている「BTC人材」について扱います。

ご登壇いただいた方は全3名です。

  • Takram デザインエンジニア 櫻井稔氏 ー BTC人材という言葉を生み出し、会社内で実践されております。
  • Goodpatch ReDesigner 運営 田口和磨氏 ー デザイナーの就活支援事業をされております。
  • ユニファ プロダクトマネージャー 田嶋健太氏 ー 保育スタートアップとして、BTCを実践しながら事業を推進されています。

櫻井さん

櫻井さんはTakramにてデザインエンジニアとして働いており、テクノロジーを主軸にクリエイティビティを発揮したり、ビジネスストラテジストとしての顔ももつまさにBTC人材としてご活躍されている方です。

講演では、実際にTakramでどんなプロジェクトに携わっているのかをご紹介いただき、その中でもビジョンデザインという未来を想像し、形作っていくデザインは一番興味深かったです。最近、よく言われるのはユーザーのことをよく知り、本当に何を求めているのか?と言われることが多いですが、それだけではなく自分で未来を描き、形作っていく力が今後は大切になっていくのではないかと思いました。

参加してくださった方からも質問がありましたが、BTC人材になるには何からはじめるといいですか?という問いについて櫻井さんは『まずは何か一つ深めることからはじめてほしい。そうでないといわゆる器用貧乏になってしまう』。これは、僕も気をつけないといけないところだなと思いました。

田口さん

田口さんはGoodpatch ReDesigner for Studentにてデザイナーの就活支援をされている方です。

櫻井さんからBTC人材について知ることができましたが、特にCreativeの部分には馴染みがない部分です。そこで、どうしてデザインが重要になってきているのか?まず、デザインの入り口として始めるならどんなことがいいのか?について話していただきました。

デザインが最近、重要視されているのには理由があり、政府が推進しているということが一つありました。また、世界の企業がデザイン会社を買収していたり、共同創業者にデザイナーがいることが増えてきているそうです。

馴染みがないデザインですが、どのように取り組み始めればいいのでしょうか?田口さんが言うには、「とにかくつくってみること。つくることでしか始まらないし、つくることがすべて。」とのことでした。そこで自分の活動や作品を載せるポートフォリオを作成し、デザインの入り口としてほしいとのことです。実際に、過去の学生のポートフォリオをもとに説明していただきましたが、非常にわかりやすくデザインもきれいでした。僕自身もポートフォリオはぜひ作成してみたいと思いました。

田嶋さん

最後に、ユニファのプロダクトマネージャーの田嶋さんにご講演いただきました。ユニファは保育園向けにサービスを展開しているスタートアップです。プロダクトマネージャーとは、ビジネス目標を達成するためにどう改善するか?何が問題か?などを把握し、そのために何でもやる人のことです。

ここまで、BTC人材・デザインについて話していただきました。では、実際にBTCを活用するとすればどうなるでしょうか?特にビジネス視点でニーズをクリアに捉える話をしていただきました。

ニーズとは、3つの軸で構成されています。それは「ニーズの質×ニーズの人数×ニーズの頻度」です。ニーズの質とは、「その人が実際にコストを払っていながらも不満を抱えているかどうか」。ここを正しく捉えることが非常に重要です。そして、その不満を抱えている

人が多くいて、その不満に遭遇する頻度が高くないと事業としてなりたちません。

「ニーズがある」といっても実はこれだけの観点から評価しなければならないということを知ることができ、学びになった学生の方も多くいたのではないでしょうか。

参加者の声

  • 今回の講師の発表の順番は良かったと思います。最初にBTC人材の定義、そしてそもそも、デザインが何故必要か?を考えさせ、企業での具体例から、BTCとは何か?を再度しっかり実感させるには最適でした。
  • かなり濃い内容で、参加できて良かったです。3名の登壇者の内容がいい感じに絡み合っていたと思うので、それぞれ繋げて自分の中で理解できた部分が多かったと思います。
  • BTC人材に向けての実践的内容が盛り込まれているのが良かったです。これを聞いてアウトプットしていこうと思いました。
  • 今回のイベントで自分一人ではなかなか勉強が難しい、デザイン,起業などに関する知識を得ることができました。今後もこのようなイベントがあれば、ぜひ参加したいと思います。

最後に

今回のイベントで参考になったという声が多かったですし、企画した僕自身も一緒に学ぶことができました。

今回初めてInnovators’ Clubのなかで学生が主体となって企画したイベントらしく、僕自身もイベント企画は初めてでした。そんななかで企画してみて非常に刺激的でこれだけ多くの人が集まってくれたのは感激です。

さて、今回のテーマは、BTC人材でした。しかし、実際になるには、話を聞いただけではなれません。学び・手を動かしていく必要があります。そこでそれらができる環境を用意していきたいと考えています。

こちらが資料です↓

https://docs.google.com/presentation/d/1su57Vt2wkYF_ysHUfXLtRzgwz8ODS7iv6UY0SnpfCCs/edit?usp=sharing

活動内容(検討中)

  • 勉強会/読書会
  • 外部との連携によるワークショップの開催
  • インプットだけでなく学んだことのアウトプット

活動日

毎週火曜日の20:00~21:30

詳しくはこちらより

あわせて読みたい
【募集】BTC人材になるためのコミュニティメンバーを募集しています。
【募集】BTC人材になるためのコミュニティメンバーを募集しています。どんなコミュニティ?昨今、インターネットやソフトウェアデバイスの普及により、ユーザー体験やインタラクションデザインが重要になってきており、これらが必要な領域...
目次
閉じる