👉 Innovators’ Academy Autumn School 2025の特徴
実在の事例をもとに、電池→血糖計/希少疾患創薬のプロセスを追体験しながら、研究成果が社会に届くまでの“リアル”に触れていただきます。現場経験のある実務家が解説し、ディスカッションには丁寧にフィードバックします。各回は1Day。どちらか一日のみの参加も歓迎です(両日参加の場合は理解がより深まります)。
本プログラムは、実在の事例を主人公の立場で考えるケーススタディーと、議論→ふり返り→行動に結びつける経験学習を組み合わせています(※詳しくは下記をご覧ください)。
- 参加費無料/選考制(今年度は意欲重視で柔軟に運用)
- 事前課題なし(専門用語集は任意・読了目安10分)
- 申込は約5分・フォーム1ページ(受講動機は100〜150字程度)
- 最終締切は (JST)(※締め切りました)
※対象・会場・当日の詳細は、本ページ下部をご参照ください。
(※)学びの方法|ケーススタディー&経験学習(クリック/タップで開く)
ケーススタディー:実在の成功・失敗事例を素材に、参加者が主人公の立場で限られた情報から意思決定を行い、討議を通じて考えを磨く学び方です。
経験学習:議論での体験をふり返り、得た示唆を次の行動に落とし込むプロセスを重視します。
このプログラムで得られる力
- 不確実な状況での意思決定力
- 他者の視点を取り入れる対話・協働力
- 学びを翌日の行動に変える実行力
受講日・Day1/Day2の内容・講師
Day 1()
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電池から血糖計へ—“技術の冒険”のリアル: 用途の転換、知財戦略、競合分析、連携の交渉—。サイエンスと社会のはざまで、科学技術が社会に届くまでのプロセスを追体験しながら学びます。

講師:中南 貴裕 氏(大阪大学共創機構イノベーション戦略部門 ベンチャー・事業化支援室 特任教授)
大阪大学大学院工学研究科で博士(工学)を取得後、Panasonicでバイオ電気化学の研究開発に従事し、血糖計の量産・事業化を産学官連携で実現。
Day 2()
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挑戦と偶然がつないだ創薬の道—“創薬”のリアル: 臨床試験のジレンマ、知財戦略、ネットワーク形成—。サイエンスと社会のはざまで、新薬が社会実装されていくプロセスを追体験しながら学びます。

講師:奥 久司 氏(大阪大学共創機構イノベーション戦略部門 ベンチャー・事業化支援室 特任学術政策研究員)
大阪大学理学部卒・博士(理学)。シオノギ製薬で抗炎症剤・免疫抑制剤の薬理研究に従事。新薬ピルフェニドンの薬事申請・承認・営業等を担当。
※Day 1/Day 2 のいずれか片方のみ参加可(両日参加も歓迎) (※締め切りました)— 申込方法へ
🎯 こんな方におすすめ
- 進学・就職・起業など、自分の進路選択の参考にしたい
- 研究成果が社会に届くまでのリアルを知りたい
- 研究開発と事業化の両方を経験した実践者と話してみたい
- 文系・理系・医系を問わず、実践的な知識と経験を得たい
- 科学とビジネスの交差点で何が起きているのかに興味がある
- 特許等の知的財産に関心がある
- ※初学者・静かに考えたい方・発言が得意でない方も歓迎。振り返り重視の設計です。
対象・定員・参加費
- 対象:大学生・大学院生(文理医不問)/社会人(研究・技術開発・新事業・産学官連携に関わる若手歓迎)
- 定員:各日24名まで(選考制)
- 参加費:無料(会場までの交通費は自己負担)
会場
大阪大学 豊中キャンパス 豊中共創棟B 2階
・実施形態:対面
・アクセスはこちら(大阪大学公式アクセス案内) /
Googleマップで開く
📚 プログラム構成(予定)
- オープニング・趣旨説明:目的や全体像の共有
- 基礎講義①(Day1):工業製品・医療機器の研究開発/特許/薬事/事業化の基礎
- 基礎講義②(Day2):創薬における研究開発/特許/薬事/事業化の基礎
- ケース講読・講義:実事例で研究成果の社会実装を学ぶ
- 対話・全体討議:他者との対話で学びを深化
- 個人・グループ演習:技術理解と事業化プランニング
- 発表・全体討議:フィードバックを通じた学びの定着
※各日のワークショップ終了後(17:30~19:00)には、講師・参加者による自由参加型の交流会を予定しています。ピザとドリンクをご用意しており、参加費は無料です。リラックスした雰囲気の中で、講師や他の参加者との対話やネットワーキングをお楽しみいただけます。ご都合のつく方はぜひお気軽にご参加ください。
👥 進行・ファシリテータ
両日とも、大阪大学 Innovators’ Club コーチの加藤が、全体司会・講師インタビュー・グループワークのファシリテーションを担当します。適宜ミニ講義を挟み、議論を深めて学びの質を高める進行を行います。
加藤 浩介(大阪大学共創機構 講師/Innovators’ Club コーチ)
大阪大学にて産学連携・事業化支援を担当。米国ボストン大学で技術移転フェローを務め、科学技術の事業化実務を習得。帰国後は社会実装や起業支援、人材育成に携わり、文部科学省出向時には大学発スタートアップ政策の企画にも関与。博士(学術)。国際認定・技術移転プロフェッショナル(RTTP)。
🌟 研修ケーススタディ 予告編
Day1 予告編(クリック/タップで開く)
Day 1|電池から血糖計へ ― “技術の冒険”のリアル
砂糖で動く電池——。
一見、突飛に思えるアイデアから始まったプロジェクトは、やがて医療機器へと姿を変え、糖尿病患者の命を支える血糖値センサーとして社会に実装されました。
このケーススタディでは、研究所で生まれた技術がどのように社会のニーズと出会い、事業として花開いたのか。その舞台裏を、現場での意思決定とともに追体験します。
用途転換のひらめき、限られた資源の中での開発、仲間探しと資金調達、競合との競争、特許戦略の勝負どころ、そして承認制度を乗り越えるための試行錯誤——。
科学と社会のあいだに横たわる、いくつものリアルなシーンに向き合いながら、「あなたならどう動くか」を考える実践型ワークショップです。
「研究成果の社会実装って、こういうことだったのか。」
きっとあなたも、そう実感いただけるかもしれません。
Day2 予告編(クリック/タップで開く)
Day 2|挑戦と偶然がつないだ創薬の道 ― “創薬”のリアル
「こんな薬、誰も手を出さない――。それでも、社会に届けたかった。」
原因不明。治療法なし。患者数わずか1万人。
“特発性肺線維症”という難治性の希少疾患に挑んだ、ある製薬チームの軌跡。
偶然のめぐり逢いから始まった創薬の道のりは、想いを受け継ぎながら、人から人へと“たすき”のように繋がれていきます。
臨床試験の設計、特許戦略、社内の説得、行政との交渉、アカデミアとの連携、そして承認獲得までの長い道のり——。
このケースでは、薬が社会に届くまでの“創薬の現実”を、現場の意思決定とともに追体験します。
「新薬を患者さんに届けるって、こういうことだったのか。」
きっとあなたも、そう実感いただけるかもしれません。
💬 過去に行われたケーススタディ型プログラムへの参加者の声
豊かなライフデザインを築くためには、様々なケーススタディを自分事として学び、その視点に立って柔軟な発想をしていくことが大切だと実感しました。他人の体験を題材にすることで、自分に足りない能力や新たな発見を見つけられると学びました。
講義中、人生を追体験するようにケーススタディが展開され、人生における困難と解決のプロセスを知ることができました。規模は違っても根本的な考え方は変わらないのだと理解し、自分のキャリア形成にも活かせると思いました。
他人の経験談を当事者シナリオとして考える演習が印象的でした。実際に自分が直面する前にシミュレーションすることで、将来の行動準備につながると実感しました。
選考について(基準・連絡時期)
- 選考方式:随時選考
- 評価観点:バックグラウンドの多様性/学ぶ意欲/相互学習への貢献意欲/ケースへの関心度。安心して話せる少人数環境を保つための選考です(経験より“学ぶ姿勢”を重視)。
- 連絡時期:原則としてお申込みから3営業日以内にメールで通知(※最終締切(9/15)までの申込みは、9/16(火)までのご連絡を予定しています)
- 定員到達時:到達次第締切。キャンセル待ちをご案内する場合があります。
申込方法
以下のフォームからお申込みください。
最終締切は 9/15(月)23:59(JST)です。(※締め切りました)
申込フォーム記載内容(入力項目)(クリック/タップで開く)
- 氏名(ふりがな)
- 所属・役職(学生は大学・学部・課程・年次)
- メールアドレス
- 受講動機(任意(推奨100〜150字))
- 受講希望日(Day1/Day2/両方)
- 担当者への連絡事項(任意)
安心してご参加いただくための基本方針(クリック/タップで開く)
- 相互尊重と傾聴:評価や断定よりも、事実・気づき・問いを重視します。
- 参加の自由度:発言パス・沈黙・見学的参加を妨げません。ご自身のペースを尊重します。
- 呼称の配慮:名札は氏名/ニックネームいずれも可とします。呼称はご希望に従います。
- 公平な発言機会:話し手の偏りを避け、時間配分は運営が適切に管理します。
- 建設的な対話:否定的・攻撃的な言動や序列化を促す発言は認めません。安心して議論できる環境の維持に努めます。
- 記録に関する配慮:写真・録画・録音の有無は事前に周知し、個別のご希望を最優先で取り扱います。
- 個人情報・守秘:個人情報および発言内容を、個人が特定される形で外部共有しません(事前の明示的同意がある場合を除きます)。
※ 合理的配慮が必要な場合は、事前または当日に遠慮なくお知らせください。
❓ よくある質問(FAQ)
- Q1:専門知識がなくても参加できますか?
- A1:はい。専門知識はあるに越したことはありませんが必須ではありません。科学技術・特許・薬事などは、事前配布の専門用語解説集に加え、配布資料と当日のミニ講義で補完します。
- Q2:1日のみの参加でも学びは得られますか?
- A2:はい。各日で完結する構成です。両日参加の場合は理解がより深まります。
- Q3:事前課題はありますか?
- A3:いいえ。当日にケース教材を配布し、講読時間を設けます。事前配布の専門用語解説集に目を通しておくと理解がスムーズです。
- Q4:当日の持ち物は?
- A4:筆記用具、ノートPC(任意)、名刺(社会人の方)。
- Q5:当日の服装は?
- A5:自由です(カジュアル可)。
- Q6:キャンセルは可能ですか?
- A6:可能です。欠席が分かった時点で、お問い合わせ先からご連絡ください。キャンセル待ちの方に席をお譲りします。
- Q7:写真・録画は行いますか?
- A7:記録・広報のために撮影する場合があります。顔出しNGの方は受付時にお申し出ください。
- Q8:他大学・学外からの参加は可能ですか?
- A8:歓迎します(学生・大学院生・若手研究者・実務者の方)。
- Q9:使用言語は何ですか?
- A9:日本語です。
⚠️ ご注意(受講前に必ずご確認ください)
- 各Dayとも原則9:30〜17:30の全時間帯参加が必要です(相談可)。
- 外部資金で雇用されている大阪大学教職員の方は、受講可否について事前に所属部局にご確認ください。
🔐 個人情報の取扱い/📌 免責事項
ご入力いただいた個人情報は、以下の目的の範囲内でのみ使用します:
- 本プログラムに関する事務連絡・参加者管理
- 今後の関連プログラムのご案内(適切に管理し、目的達成後は適切に廃棄・削除。申込者の同意なく第三者提供はしません)
大学の個人情報保護方針もあわせてご参照ください:
大阪大学の個人情報保護方針
免責事項:天災や社会情勢など、やむを得ない事情により、プログラムの一部または全体が中止となる場合があります。
📨 お問い合わせ
大阪大学 共創機構 イノベーション戦略部門 人材育成室(担当:加藤)
Email:iclub@uic.osaka-u.ac.jp | TEL:06-6879-4136
WEB:https://ou-iclub.net/
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-8 大阪大学テクノアライアンス棟 A409
※ ご案内文を読みやすく更新しました(2025/09/06)。内容の趣旨に変更はありません。
※ 「安心してご参加いただくための基本方針」を追記しました(2025/09/07)。
※ 最終締切を9/15(月)23:59(JST)まで延長しました(2025/9/10)。
※ 各Dayのワークショップ終了後に行われる自由参加型の交流会の情報を更新しました(2025/9/12)。
※ お申込を締め切りました(2025/9/15)。