報告者:大阪大学基礎工学部情報科学科二回生 髙東佑輔
概要
10・1に行われた大学ビジコン2021にて、チーム「SHARE A」 として、
基礎工学部情報科学科2回生 髙東佑輔
基礎工学部情報科学科2回生 石山和樹
工学部応用理工学科2回生 東良航太
上記三名で参加し、ジェトロ賞を頂きました!!
私たちのチームは、動物園の動物の視点や飼育員の視点に入り込み、動物園の動物をバーチャル上で育成するというビジネスプランを提案しました。次世代の感覚共有の技術である、SHARE Xを利用し、動物の視覚に入り込むことによって人間社会を新たな視点から考えるというプランとなっています。SHARE Xについての講義や、ビジネスプランをブラッシュアップさせるメンタリングを経て、東京の日本橋三井ホールで発表させていただきました。本当に人々から求められているものは何か、どのような基準を満たせば、実現させるだけのお金が集まってくるのかを非常に考えさせられた大会となりました。
8/22(オンラインによるアイデアソン)
アイデアソンがオンラインで開催されました。
アイデアソンの内容
最初に、2つの講義を受講しました。
具体的な内容としては、起業するまでにはどの様なことを行えばいいのか・どのようなスキル・心構えがいるのかという栄藤稔先生の「DXと社会問題解決」の講義を聞きました。また、DXとは何か・日常にあふれているものをどのようにDXさせて社会課題を解決すればいいのかという石山洸先生の「DXと社会解決②」についての講義を聞きました。
それぞれのチームが考えた、ビジネスアイデアについて発表し、情報共有を行いました。今回のテーマは「SHARE X」でした。「SHARE X」とは、当事者の視覚・聴覚などの感覚を、VRなどを通して、その場にいない人にも共有するという、次世代の感覚共有です。他のチームの発表はどれも洗練されていて、とても刺激を受けました。
アイデアソンを通して学んだことを活かし、9月12日の予選兼アイデアソンまで、メンタリングなどを受け、私たちのビジネスプランを改変し、磨きをかけました。
9/12(オンラインによるアイデアソン兼予選会)
アイデアソン兼予選会がオンラインで開催されました。
アイデアソンの内容
午前中は各チームで発表するビジネスプランが審査基準を満たしているか確認し、発表の準備を行いました。昼食を挟んで、各チームが発表時間8分で、予選の発表会を行いました。私たちのチームは、動物園の動物の視点や飼育員の視点に入り込み、動物園の動物をバーチャル上で育成するというビジネスプランを提案しました。SHARE Xを利用し、動物の視覚に入り込むことによって人間社会を新たな視点から考えるというプランとなっています。
私たちのチームは予選を突破し、本選までメンタリングを通して、さらに私たちのアイデアに磨きをかけました。メンタリングを通して、動物園にこだわらない斬新なアイデアのヒントを沢山いただきました。
10/12(本選@東京:日本橋三井ホール)
本選が東京の日本橋三井ホールで行われました。
本選の内容
日本橋三井ホールに3時前に集合し、事前にルールの説明・作ってきたパワーポイントの確認などをし、発表5分・質問3分で各チーム発表を行いました。予選は発表8分であったので、発表時間は大きく短縮された形になり、ビジネスプランのどの部分が魅力なのか非常に考えさせられました。ビジネスプランの発表から、審査結果の発表まで、各チームで交流をし、親睦を深めました。最後に審査結果発表があったのですが、私たちのチームの審査結果はジェトロ賞となり、パネルを頂きました。
全体を通した感想
今回の一連の大学ビジコンでは大きく2つの事を勉強しました。
一つ目は、ビジネスプランを立てる流れです。当初私たちは動物園のアイデアではなく、別のアイデアを採用し、ビジネスプランとして8月22日のアイデアソンで発表させていただきました。しかしながら、私たちの当初の案はどの人々のニーズに答えるのかという部分が欠落しており、指摘されて初めて、ビジネスというのはアイデアからではなく、ニーズからなのだと気づかされました。
また、今回はジェトロ賞という素晴らしい賞を頂きましたが、同時に優勝・準優勝のチームとの大きな差を感じるものでもありました。私たちのビジネスプランは金銭的な意味でも、技術的な意味でも現実味が乏しく、このプランを持ってすぐにビジネスをスタートすることがまだまだ不可能な物でした。しかしながら、優勝・準優勝のチームのプランには現実味があって、資金を援助してもらえればすぐにでも実現できそうなものになっていました。本当に人々から求められているものは何か、どのような基準を満たせば、実現させるだけのお金が集まってくるのかこのビジコンに出場してから考えるようになりました。
二つ目は、挫折してから戻ってくることの難しさ・そして戻ってきた自分たちは強くなっているということです。当初の案とは180度違う案に変更したため、斬新ではないなどの指摘を受けつつ、何回も転んでは立ち上がりを繰り返しました。案を変更した当初は動物をバーチャル上で飼うという企画だけを提案していました。しかしながら、それでは斬新ではないという指摘を受け、新しくアイデアを足すときにすごく苦心しました。一度この大会を棄権しようと先生方に相談させていただいたこともありましたが、先生方のサポートのおかげでアイデアを考え直すことができ、予選を抜け本選で賞までいただけました。案を何度も何度も変更したのは私たちのチームのみですが、苦しい時のあと一歩がいかに次の一歩につながるかを考えさせられた大会となりました。
このような機会を下さった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。