【レポート】入社一年目の阪大OBがルワンダにジョイントベンチャーを? ――株式会社ロケットバッテリーにサイトビジットしてきました

みなさん、こんにちは。Innovators’ Club運営スタッフの原田です。

10/13(火)にベンチャー企業にオンラインでサイトビジットする挑戦的な企画、Innovators’ Tours(i-Tours)の第1回目を開催しました。

コロナ禍で訪問の難しい参加者に代わってスタッフが現地に赴き、ベンチャー企業の社員さんとのディスカッションや、ラボ・施設の様子を実況配信します。

記念すべき第1回目はどうだったのか。簡単にレポートします!

目次

橋本琢朗さんのご紹介

今回サイトビジットのお相手をしていただいたのは、阪大OBで入社1年目の橋本さんでした。

現在、ロケットバッテリーではルワンダ事業の立ち上げや業務用ソフトウェアの開発を担当しているそうです。

在学中にはカリフォルニア大学ロサンゼルス校に交換留学していたという橋本さん。仕事のお話だけでなく、なぜベンチャー企業への就職を選んだのかなど、キャリアについてもざっくばらんに語っていただきました。

株式会社ロケットバッテリーってどんなところ?

今回、橋本さんのご案内でスタッフが訪問したのは、大阪は泉南地域にあるロケットバッテリー社の生産工場です。

写真は入り口のドアです。ここでは中をお見せできないのが残念ですが、この奥には特別な電池の生産工場が広がっています。いかにも「ものづくり」という感じで、わくわくする風景です。

そう、ロケットバッテリー社は名前からいくらか想像できるように、大型、大容量のリチウムイオン電池(バッテリー)を用いた事業を展開するスタートアップなのです。

日本で稼働中の電動フォークリフトの99%が鉛電池を使用しているが、鉛電池は充電に時間がかかったり、寒冷地に弱かったりと、現状では多くの欠点を抱えている。

仮にそれを大容量のリチウムイオンバッテリーに置き換えたとしたら、なんと従来の1/5の時間で充電できるようになります。また、-20℃でも稼働するので冷蔵庫や寒冷地でも活躍できるようになります。

そんな可能性を秘めているのが大容量リチウムイオン電池なのです!

リチウムイオン電池を活用したビジネスを展開しているロケットバッテリー社ですが、その中でも橋本さんは、今現在ルワンダの会社とジョイントベンチャーを設立するプロジェクトをされています。

ルワンダを含むサブサハラ・アフリカは世界最大の未電化地域と呼ばれており、この地域の70%近くの人々が電力にアクセスできていないということが大きな社会問題になっています。この社会課題を、ロケットバッテリー社の技術で解決することができないかという思いで、今まさにプロジェクトに取り組んでいるそうです。

リチウムイオン電池自体が新しい技術で、今から量産に入っていく成長産業なので、この技術によってどのような未来が作られていくのか楽しみですね!

どのようにして就職先を決めたのか?

ひと通り事業についての質問があった後、i-Clubスタッフの濱田から、橋本さんがちゃんと食べていけているのかという、直球な質問が。阪大の後輩ということで(?)すっかりお父さん目線です。

橋本さんからは、しっかり食べていけてますというお答えがありましたが、その後はオンラインで参加いただいていた方からも、橋本さんのキャリアに質問が集中。その中で、就職活動が話題に。

橋本さんは、学部2回生の春休みにインターンシップを経験し、その後本格的に就活を開始。大手企業数社から内定が出たので(さすがですね!)、そのうちの1社でアメリカに留学するまでの間しばらくアルバイト。そのアルバイト先の社員さんとは今でも懇意にしているそう。

でも、結局その企業には就職しなかった。

その理由は、「将来的に起業すると決めたので、 “起業に近い経験ができるのはどこか” という観点で別の就職先に決めたから」でした。ということは、現在ルワンダにジョイントベンチャーを立てるというプロジェクトを手がけているのも、起業経験を積むため、なのかもしれませんね。

起業への思いを語った橋本さんですが、実は就職活動を始めた当初は起業を視野に入れておらず、人を楽しませるようなことをやりたいと思い、エンタメ方面の就活を行っていたそうです。起業に目が向くようになったのは、内定先でのアルバイトや留学先で新しい価値観に出会ったことがきっかけと語っていました。

どんな出会いがあったのでしょうか?もっと掘り下げて聞いてみたかったです。

楽しみながら働く

働き方の質問の中で、橋本さんはサイバーエージェントの藤田晋社長への尊敬を口にしていました。藤田社長が会社を立ち上げたのはちょうど今の橋本さんと同じ24歳のときで、その当時はかなりの長時間労働をしていたというエピソードを聞き、ご自身も負けていられない、と感じたそうです。

今橋本さんは、週3回ルワンダの担当者とミーティングしつつ、ジョイントベンチャー立ち上げに向けてかなり忙しくしています。ですが、今日お話を伺った橋本さんは疲れている様子もなく、終始笑顔でした。

「なんでも聞いてくれていいよ!」という感じで質疑応答をしていただいたので、参加者も質問しやすかったのではないでしょうか。良い雰囲気の中で初回のInnovator’s Toursを実施できたことは、ひとえに橋本さんのお人柄のなせるワザだと思います。当日ご参加いただいた方も、積極的に質問していただいてありがとうございました。

次回のInnovators’ Toursもお楽しみに!

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