経済学部の留年率は20%…!?
大阪大学経済学部の留年率は約20%と他の学部と比べて比較的高いのをご存知でしょうか?行動経済学研究会では行動経済学のナッジを用いて留年率を下げることはできないかと約3ヶ月間この問題に取り組みました!
どの課題がボトルネックか?
冒頭に添付した写真をご覧ください。これは学生が単位を取得するまでの過程を記したプロセスマップです。入学から卒業までどこに留年を増やしてしまう要素があるのかをメンバーで議論しました。
その結果、主に以下の2点がボトルネックになっているのではないかということになりました。
1. 入学ガイダンス
新入生は入学してすぐガイダンスを受けますが、どの単位がいくら必要か複雑でわかりにくく、情報が大量に載っている配布資料を読んでもあまり理解できないという点に第一の問題があると考えました。また、「5人に1人は留年する」という旨を入学ガイダンスでは伝えられるのですが、それも悪い社会規範(周りがそれだけ留年しているのならば大丈夫か…という風に受け取ってしまう)になってしまっているのではないかという意見が出ました。
2. 履修登録
どこの大学にも共通して言えることだと思いますが、履修登録は新入生にとって複雑でわかりにくいです。阪大に関して言うと、学内システムのkoanのログインや、koanを用いた履修登録など新入生がやらなくてはならないことが多くあり、ここも大きな障壁になっているのではないかと考えました。
これ以外にも様々な議論を行いましたが、この2点に絞って解決策を考えることにしました。
解決策は?
以上の議論を踏まえて我々は入学ガイダンスの時に配布する「オリエンテーション資料」を作成(現在配られているものを修正)することにしました。そこで
・平均的な人の単位の取り方
・履修登録の例
・koanのチュートリアル
を載せることにしました。また、内容もわかりやすく簡潔にできるだけ少ない枚数になるように心がけました。これによって、上で議論したボトルネックの解消を図りたいと思っています。
現在、配布資料の最終調整を行い、実際に入学ガイダンスの際に配ってもらえるように活動しております!来年度入学される新入生の方は資料の中身をチェックしていただけると嬉しいです!
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