【 i-Squad採択】K.Tech

活動紹介

大阪大学大学院工学研究科の湯淺公也と申します。 私は、市販されている低価格な汎用センサを活用し、移動支援システムの開発に取り組んでいます。現在は初期段階として、人の動きをリアルタイムで追従するシステムの構築を進めており、将来的には既存の移動手段に後付け可能な自動運転補助システムの実現を目指しています。

この移動支援システムをパッケージ化することで、自動運転ニーズが高まる現代社会において、既存の移動手段へ柔軟に導入できるソリューションを提供したいと考えています。これにより、自動運転に対応していない既存機械にも新たな可能性が生まれると考えています。また、高齢者や障がい者など移動に制約のある方々の自立支援に加え、コンビニでの品出し支援や医療現場での活用など、幅広い分野への展開も視野に入れています。

今後も技術の進化と共に、誰もが安心して移動できる社会の実現に貢献してまいります。

プロジェクトに対する想い

祖父母が淡路島で米農家を営んでおり、幼い頃から農作業に親しんできました。現在も休日には草刈りや田植えの準備を手伝い、トラクターやコンバイン、田植え機などの農業機械を操作しています。こうした経験から、米づくりには多くの工程と労力が必要であり、それを支える機械の重要性を実感してきました。

しかし、現実には多くの農業機械が自動化に対応しておらず、特に中山間地域や高齢世代では買い替えが困難なことから、既存の機械を使い続けざるを得ない状況があります。私はそうした現場の課題に正面から向き合いたいという思いから、既存の移動手段に後付けできる「自動運転補助システム」の開発に挑んでいます。

このプロジェクトの原点には、高専時代に取り組んだ高専ロボコンの経験があります。仲間と協力し、ゼロからロボットを作り上げた経験は、現在の技術開発の礎となっています。

私が目指すのは、“技術の力で誰かの大変を少しでも楽にする”こと。農業現場にとどまらず、高齢者や障がいのある方の移動支援、店舗や医療現場での業務支援など、多くの場面にこの技術を届け、未来の社会に貢献できる技術を生み出したいと考えています。

i-Squadでの抱負

i-Squadのメンバーとして多様なバックグラウンドを持つ仲間と出会い、刺激し合いながら成長できることを非常に楽しみにしています。自分ひとりでは気づけない視点やアプローチに触れることで、プロジェクトの可能性をより広げていきたいと考えています。

また技術開発だけでなく、社会実装やビジネス展開といった視点についても積極的に学び、実践に結びつけていくつもりです。i-Squadという挑戦の場を通じて、社会の課題に真に応えるソリューションを形にし、共創の力で新たな価値を生み出していけるよう尽力してまいります。

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