【i-Squad採択】日本語の「声」を届ける、個別発音フィードバックの未来

※今年度のi-Squadの採択プログラムの活動を随時紹介していきます。

活動紹介

 私は、外国人学習者向けに「日本語発音矯正サービス」を提供するプロジェクトを立ち上げ、今回 i-Squadに採択されました。

このサービスは、学習者が録音した日本語の音声に対して、日本語ネイティブが一人ひとり丁寧にフィードバックを行うというものです。現在は主に中国語圏の学習者を対象としており、中国のSNSを中心に情報発信を行っています。中でも、小红书(RED)と哔哩哔哩(Bilibili)で発信しており、2つのSNSの合計フォロワー数は10万人を超えています。

プロジェクトに対する想い

 「日本語を正しく話したい」という学習者の声を、私たちは何度も耳にしてきました。正確な発音は、会話力だけでなく学習者の自信や社会的な信頼にも直結する重要な要素です。

しかし、既存の学習サービスでは「発音」だけに特化した個別サポートはほとんどありません。また、学習者が自分の発音の何が間違っているかを客観的に知る手段も限られていました。そこで私たちは学習者の録音に対し、音声と文章を通じたフィードバックを個別に返す仕組みを開発しました。

さらに、学習者の継続率向上を目的として、行動経済学やナッジ理論を応用した実験も進行中です。単なる言語支援を超えて、「継続する力」をどう支えるかまでを一体で設計しています。

i-Squadでの抱負

 i-Squadという成長の場に参加できたことを、大変光栄に思います。今後は、他の採択チームやメンターの皆様と積極的に意見交換をしながら、サービスの質をさらに高めていきたいと考えています。

特に、現在行っている発音フィードバックやナッジ実験の設計に関して、学術的・実務的なフィードバックを得ることで、より実証性の高いプロダクトへと成長させていくことを目指します。また、ユーザーの声を丁寧に拾い上げながら、持続可能で拡張可能なビジネスモデルを構築していきます。

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