※これから今年度のi-Squadの採択プログラムの活動を随時紹介していきます。今年度第一弾はNikottoneです!
活動紹介
はじめまして。大阪大学大学院 国際公共政策研究科の廣野裕香です。
子どもたちの創造的な表現を企業と共に社会に届け、「誰か」に笑顔になってもらおうとするプロジェクトを進めていきたいと考えております。
子どもたちが絵を描いたり、写真を撮ったり、工作したり、作品づくりができるようなワークショップを学生が実施します。その作品を企業さんの商品のタグや店舗用ディスプレイPOPなどに採用していただきます。それが購入した人の笑顔につながってほしいという思いを持っています。その笑顔になってもらう「誰か」には子どもたちも含んでいて、自由に作品を作るという体験をしてもらったり、自分の作品がお店で見られることで嬉しい・認められているという気持ちを感じてもらったりしたいと考えています。全ての子どもたちの作品がタグなどになるわけではありませんが、それでも子どもたちの作品を、ワークショップの時にタグ風・POP風にして、すぐに持って帰ってもらったりするなど、何か工夫をし、形に残るものにして、嬉しい気持ちになってもらえればいいなと思っています。企業さんにはワークショップ実施と、共同で行うことも多いかもしれませんが、商品開発を委託していただき、その費用を収入源とすることで、子どもたちからはお金をいただかず、創作体験の機会を提供していきたいと思います。

プロジェクトに対する想い
まだ何の力もありませんが、子どもたちが将来に希望を持って生きていける社会創りに貢献したいという思いがあります。経済的な事情だけではなく、様々な事情から子どものうちに、周りの子たちがしているような体験ができない子どもたちがいます。それが格差を生んでしまう可能性があるとの指摘もあり、そういう可能性があるなら少しでも力になりたい。そう思っています。
しかし、「体験が不足すると負け組になってしまうかもしれないという恐怖を子育て世代に刻み込んでしまうかもしれない」「体験が少ない自分はかわいそうな存在だという自己像を子どもに抱かせてしまう恐れもある。体験が少ない自分は人よりも何かが欠けたまま大人になるしかないのではないか、もう取り返しがつかないのではないかという恐怖を植え付けてしまうという深刻なことにもなりかねない」という記事も目にしたことがあります。
(参考記事:おおたとしまさ(2025年4月23日)「格差すり込まれる「体験消費社会」の子どもたち ——お金に頼った体験格差解消には強い副作用がある」https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/63ef57ea43cd4d76d3c23b2be00f4d11cb144c71)
保護者の方も含めて体験格差とかそういうことは強く意識せず、子どもたちには楽しく作品作りをしてもらえればいいなと思います。ワークショップに参加してもらって、それが結果的に子どもたちの体験を豊かにするものになったり、気付かないうちにちょっと前向きになれたり、笑顔になれたり、そんなことを目指そうかなと思っています。ただ、子どもたちの作品をタグなどにして、私たちがお金をもらうということで、子どもたちを利用しているのではないかと思われるかもしれません。それだけは注意して、活動していきたいと思っています。
i-Squadでの抱負
うまくいくよう工夫・努力を重ね、活動を継続し、笑顔を増やしたいです!まだアイデア段階ですが、採択していただき、このような素晴らしい機会をいただいたので、しっかりと前に進めていきたいと考えています。子どもたちを含めた誰かに笑顔になってもらうために、自分も笑顔でいられるようなプロジェクトにしたいです。
