2020年10月からPlug and Play University Programに参加させて頂いている、大阪大学 経済学部 1年生の小泉孝太郎と申します。このプログラムには、大阪大学から4名が参加しています。今回は、このプログラムでの我々の主な活動を紹介します。
まず、Plug and Playとはシリコンバレーにあるアクセラレーター/ベンチャーキャピタルです。アクセラレーターは、起業家に対して事業の拡大を焦点に当てた支援を行います。ベンチャーキャピタルは、短期的に急成長が見込めるスタートアップに投資をし、その会社が成功した際にリターンを得てビジネスを行います。Plug and Playはイノベーションの最先端であるシリコンバレーでその両方の役割を担っており、10件投資をしたら5件からはリターンがなく、4件が小さく成功し、1件が大きく成功するといわれるほど、ハイリスクハイリターンの投資を行います。そんなPlug and Playで我々が行っている2つの重要な活動について説明いたします。
1つ目は、毎週約20社の短期的に急成長が見込めるスタートアップに対して、評価を行うことです。具体的には、①創業者を含めたメンバーの学歴・職歴・専門性を元に、企業の成長に必要不可欠な人材が備わっているかどうか ②技術の開発段階 ③現在と今後の市場の大きさ ④提供する価値 ⑤直接的・間接的な競合優位性 について調査を行い、評価や競合情報をまとめたレポートをPlug and Play本社に提出します。調査においては、各スタートアップのウェブサイト、創業者の学歴・職歴、最新の市場情報レポートなどを通して情報収集することにより、スタートアップから提示された資料の妥当性を確認し、資料だけでは読み取れない情報の獲得を心がけます。我々の調査レポートは、実際にPlug and Play本社が投資を行う際の判断材料になっており、責任を持った情報収集・レポート作成が求められます。
2つ目は、隔週で開かれる、英語で行われるリアルタイム議論に参加することです。当プログラムにはMIT、Harvard、Oxfordをはじめとする世界トップレベルの大学に所属する大学生が約150人参加しており、全員の専門性に合わせたグループ分けがなされます。Plug and Play本社により各グループがフォーカスする企業が決められ、担当の学生が各スタートアップに対する調査とプレゼンテーションを行い、実際に投資すべきかどうかの議論を行います。本プログラムに参加する学生全員が二回以上プレゼンテーションを行う機会があり、担当でない週にも積極的な発言が求められます。
この2つの活動を通して、投資する側がどういった基準で投資をするのかという視点を持つことが出来、私にとっては非常に良い経験になっています。同時に、様々なビジネスプランや現在のトレンドについても学ぶことが出来るので、起業する際の参考にもなっています。
以上がPlug and Play University Programで行っている、主な2つの活動についてです。他にも、全体のチャットで各々の大学主催のイベントの告知や役立った情報についての交換等が活発に行われています。
今後の活動としては、2021年4月までにそれぞれが所属している大学から生まれた企業について10社評価を行い、その後、約2か月間Plug and Play 本社または投資先の企業でインターンを行う予定です。このプログラムの活動が少しでも伝わり、興味を持っていただけたら幸いです。